非物質的情報にアクセスするテクノロジーDを発見したとき、まずはこういう疑問が出てくる。それは
【テクノロジーDを使用して取得している情報は、果たして正しい情報なのか?】ということだ。その前にまず
「Dを使うとどんな情報が得られるか」についてだが、例えばDを使うと、自分の体験の履歴(この人生だけでなく、別の時代や他の惑星での記憶、つまり"別の自分"に関するものも含む)を検索できる。
Dによって得られた情報が正しいかどうかは次のようにして判断する。例えば
(1)古代文明での人生の記憶をDで取得する。
(2)その情報をもとに、遺跡などの発掘を行う。
そして(1)が(2)と一致することを確かめる。他には
(3)他の惑星に関する情報をDで取得する。
(4)実際にその惑星を調査する。
そして(3)が(4)と一致することを確かめる。みたいなやり方だ。

ところで、Dを使用してみると、それぞれの個人は【ある程度は体験を共有しているが、個人ごとにかなり異なった物質的現実を体験している】ことが分かる。しかし、まったく異なった体験をしているわけでもない。(続く)