磐戸の巻 第七帖

臣民の戦や天災ばかりで今度の岩戸開くと
思うていたら大きな間違いざぞ、
戦や天災で埒開くようなチョロコイことでないぞ、
開いた口ふさがらんことになりて来るのざから、
早うミタマ磨いて
怖いもの無いようになっておりてくれよ、
肉体の怖さではないぞ、魂の怖さざぞ、
魂の戦や禍は見当とれまいがな、
マツリ第一と申すのぞ、Θのミコト聞けよ、
それにはどうしても身魂磨いて
Θ憑かれるようにならねばならんのぞ。
Θ憑かりと申しても、
そこらに御座る天狗や狐や狸憑きではないぞ。
マコトの神憑かりであるぞ。