0674本当にあった怖い名無し
2020/05/05(火) 07:23:40.72ID:fnLCFHKn0Aという目的を達成するためにBという手段を実行しても
Aの事を考えない層によってB自体が目的になってしまうと
Aを達成できなくなるどころかますますAから遠のく事らしい
むかしむかしインドをイギリスが支配していたころ
人々が野生のコブラに噛まれて死んだり障害を負ったりする被害が
多かったので、イギリス総督府はコブラ捕まえて殺した人に賞金を出した
ところが実はコブラは脅かしたりしなければむしろおとなしくて
のちの世のアライグマとかに比べれば飼いやすい生き物だった
今日本で賞金3000円のために指を食いちぎられるほど危険なアライグマを
何万もするような丈夫な檻に入れて何十匹も養殖する人はいないだろうが、
当時のインド人達はとても貧しかった上にコブラを飼うコストは低かった
コブラの部屋は壺や虫カゴで済むし餌のネズミはそこらじゅうにいる
インド人にしてみれば、確かに怖いけれど気をつければ害のない安い生き物を
イギリス人が高く買ってくれるというビジネスが転がり込んだのだ
だから誰も野生のコブラを積極的に狩り続けず、数匹捕ったら後は養殖した
野生のコブラの撲滅が目的だったイギリス総督府にとっては
コブラの養殖が流行るなんて賞金だけ出ていくばかりで何の意味もない
当然賞金制度が廃止され、インド人達は飼ってた大量のコブラを捨てた
その結果、野生のコブラの数と人間が噛まれる被害は逆に増えてしまったのだ