追ってくるような気配はない
10秒ほど走るとうしろからまたあの歌が聞こえてきた
しかも走っても歌声が離れていかない
こちらに向かってきているのだろうか、怖い

しばらく走っているとだんだん草の背が低くなってきた、あと少しで抜けられると思った時首筋に何かが当たった感覚があったが構わず走る
やっと林を抜けることができた
さっきまで遊んでいた公園だ
いつの間にか歌も聞こえなくなっていた

ラジコンを拾って急いで家に帰り今に至る

家に戻って子供にはハチが居たと説明した
あそこには絶対に近づかないようにとも

ひとつ気になっているのは何かが当たったうなじの部分
赤くなっていてとても痒い

関東を走っている誰でも知っているような高速道路沿いの公園での話