ホラー作家ジョー・ヒルの中編「こめられた銃弾」
アメリカのショッピングモール内の宝石店で、痴情のもつれで
女性従業員が店主を射殺した。そこに、妻子に銃を向けて脅したせいで
別居中という全米ライフル協会会員のテンプレのような警備員が
駆けつけるが、店にいたイスラム教女性を犯人と勘違いして
抱いていた赤ん坊もろとも射殺、すっかり犯意をなくした従業員も
物音に驚いたはずみで射殺、目撃者も射殺して、従業員が皆殺しにした
ように見せかけていちやくヒーローに。
だが、証言の矛盾に気付いた女性記者が調査を進め、まもなく事実が
明らかにされるのであった。

で、こっからが酷くて、警備員は警察署長を射殺して逃亡、息子を連れて
国外脱出しようと妻子が身を寄せてる妻の姉夫婦の家に押し掛けるが、
ドアのカギを散弾銃で撃ちぬいたら向こう側にいた息子の顔まで吹き飛ばし、
そんなとこに立たせてたお前が悪いと妻も射殺、当然のように姉夫婦も射殺、
さらに、こうなったのはすべて新聞記者が悪いと新聞社に押し掛けて
局員皆殺し。
最後に残された女性新聞記者が、たまたま連れてきていた娘を抱いて
机の下に隠れて震えていると、警備員がそこに立ち塞がり
「お前も銃を持ってりゃ良かったって思うだろ?」

でお終い。