石じじいの話です。

以前、鍾乳洞にはいったら、人間のかたちの鍾乳石?を見つけた:という話を書いたことがあります。

じじいのホームグラウンドにはカルスト台地があって、そこには鍾乳洞が発達していました。
じじいの部落の近くの山にもありました。
洞窟の中には昔の動物の骨の化石が残っていることがあります。
そのような骨は売っても安い値しかつかなかったのですが、鍾乳石は高価で取引されていたことがあり、その時は採集されていたそうです。
じじいも、新しい鍾乳洞がないかさがして山を歩いたことがありました。
ある山で、谷から急斜面を登ったところで、それらしきものを見つけたそうです。
洞窟探索の準備をしていたので、それを装着してもぐりました。
入り口は狭く、痩せたジジイがやっと通れるくらいでした。
そこを抜けると、広い通路が続き、数十メートルの距離を上り下りしながら行くと広間にでたそうです。
天井までの高さが2メートルほどで4畳半くらい。
壁面を懐中電灯で照らしていると、突然、複数の人間の顔が照らし出されました。
(つづく)