小学生のころ親父がカブト虫を買ってきた
俺はそのカブト虫に♂マークを紅い油性マジックで書いてやった
三日後、俺はカブト虫を逃がしてやった
親には心根の優しい子だと褒めてくれたが本当は世話がめんどくさかっただけだ
ある晩、網戸をみるとその♂マークのカブト虫がいた。当然、無視した虫だけに
それ以来、毎年彼は当たり前のようにやってくるようになった
あれから、何度も大きな戦争や動乱があったけれど、その友情は、今も続いている