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【簡略版】百物語 2019【非公式】
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0001本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/08/31(土) 10:37:03.07ID:r4qp9N6C0
長らく続いていた正式な百物語スレではなく簡略版のなんちゃって百物語スレです
運営さんがいませんのでエントリーなどの手続きは省略します
下記の注意事項に従い気楽に気軽に投下して下さい


注意事項(ルール・マナー)
◆自己責任系の話は本文の前にその旨を明記しておきましょう
◆コピペはそうと判るように明記 or ヘッダを省略しないこと
◆個人情報や誹謗中傷などは書き込まないこと
◆実話・創作は問いませんがあからさまな創作宣言は興醒めするという人も多いので気をつけて
(↓以下、洒落怖スレのテンプレより拝借)
◆他の人が書き終えるまで投稿は待ちましょう。
◆長文を投稿する時はメモ帳等で全部書き終えてから一気に投稿しましょう。
◆煽り・荒らしは徹底放置・完全無視が基本姿勢。反応するあなたも
煽り・荒らしです。過剰な自治も激荒らしです。
◆コピペの際には転載元を提示。2ch・5ch以外のサイトからは許可を取ること。
◆文での感想はOK。点数形式での採点はNG。ただし叩き、煽りと感想は違います。
日頃気をつける程度に、言葉には気を遣いましょう。
0087本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/09/18(水) 00:13:09.09ID:bmo+KmEx0
案山子の流れに便乗投下


小学生の夏休みに田舎のばーちゃんちへ泊まり掛けで遊びに行った
子供たちだけであまり遠くへ行くなー山へ行くなー川でも遊ぶなーと
口を酸っぱくして言われた俺と弟は言い付けを守って近くの里山で遊ぶことにした
そこなら大人たちの目があるからヨシってことらしい

太陽がギラギラと照りつける暑い日だった
風はほとんどなくセミの声が滅茶苦茶やかましかった
里山はばあちゃんちよりちょっと小高い場所にあり俺と弟は道すがら
大声で歌ったりトンボやバッタを追い掛けたりしつつ坂道を進んだ
坂道の脇には転落防止のフェンスが立っていてその向こう側は崖状になっていた
崖といっても草の生えた急な斜面といった感じでその下には田んぼが広がっている
0088本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/09/18(水) 00:21:27.16ID:bmo+KmEx0
2/3

てくてく歩いていた俺はなんの気なしに田んぼの方を見下ろした
案山子がこちらに背を向けて立っていた
それはどう見ても案山子だったのだが何だか妙な生々しさがあり一瞬ビクッとしてしまった
でもすぐまた先へ進もうとした
その途端あんなにやかましかったセミの声がピタッと止み
田んぼの方からおーいと誰かに呼び掛けられた

んっ?と思いながら再びそちらを見やるとさっきの案山子がこちらを向いていた

ぶわっと鳥肌が立った
0089本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/09/18(水) 00:25:38.90ID:bmo+KmEx0
3/3

俺はキョトンとしていた弟の手を取り無我夢中でばあちゃんちへ引き返した
坂道なのによく転ばなかったもんだ

ばあちゃんに戻って落ち着くと子供なりにあれこれ考えてみた
真っ先に思ったのは【死角にいた人が向きを変えてからまた死角に入った説】
でもこれは無理だろうと思った
最初に案山子を見てから二回目に案山子を見るまで本当に一瞬だったから
ほとんど無風だったので【風で向きが変わった説】もナイ
あとは【紐かなんかが結わえてあって離れた場所から向きを変えた説】
【まさかのハイテク電動式だった説】【どう見ても案山子だけど実は人間説】これぐらいか
どれもピンとこないがきっとこの中のどれかだろう
【自分の意志で自らこちらを向いた説】は必死で頭から追いやった

結局この年の夏は二度とあの田んぼへ近付かなかった
翌年ばーちゃんと一緒に通った時に立っていたのは普通の案山子だった
俺が案山子恐怖症になったのは言うまでもない
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