【簡略版】百物語 2019【非公式】
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長らく続いていた正式な百物語スレではなく簡略版のなんちゃって百物語スレです
運営さんがいませんのでエントリーなどの手続きは省略します
下記の注意事項に従い気楽に気軽に投下して下さい
注意事項(ルール・マナー)
◆自己責任系の話は本文の前にその旨を明記しておきましょう
◆コピペはそうと判るように明記 or ヘッダを省略しないこと
◆個人情報や誹謗中傷などは書き込まないこと
◆実話・創作は問いませんがあからさまな創作宣言は興醒めするという人も多いので気をつけて
(↓以下、洒落怖スレのテンプレより拝借)
◆他の人が書き終えるまで投稿は待ちましょう。
◆長文を投稿する時はメモ帳等で全部書き終えてから一気に投稿しましょう。
◆煽り・荒らしは徹底放置・完全無視が基本姿勢。反応するあなたも
煽り・荒らしです。過剰な自治も激荒らしです。
◆コピペの際には転載元を提示。2ch・5ch以外のサイトからは許可を取ること。
◆文での感想はOK。点数形式での採点はNG。ただし叩き、煽りと感想は違います。
日頃気をつける程度に、言葉には気を遣いましょう。 間違って書き込みを押してしまいました、すみません
私も子供の頃、かわいがっていた人形を人形供養に出したことがあります
正確には、かわいがっていた人形が怖くなり、親に頼んで人形供養に持って行ってもらいました それは私が幼稚園に通っていた頃のことです
当時の私は内向的で友達とあまり深く打ち解けられませんでした
決して幼稚園や友達が嫌だったわけではないのですが、頻繁に遊びに出かけたり
互いの家を行き来したりするまでは打ち解けられなかったのです
一時期そんな私の友達代わりになっていたのが、母の実家で見つけた人形でした
かつて母が使っていた部屋に居たその人形を私は一目で気に入りました
それで母にねだって譲り受けたのです
続きます それはなかなかに精巧で、私が抱っこできるくらいのサイズの美しいドールでした
(記憶の中のイメージはビスクドールとスー○ード○フィーを合わせたような感じです)
私はそのドールに夢中になりました
当時大人気だったセー○ーム○ンよりも熱中しました
名前をつけ、まるで生きてる友達であるかのように毎日話しかけました
会話をして(彼女の返事は頭の中でしてました)一緒にテレビをみたり
自分の分のおやつや飲み物をあげたりしてました
コッソリおにぎりをあげたこともあります
(実際に口元へ持って行き食べさせるふりや飲ませるふりをしていました)
一度など、紙で切ってしまった指の傷口を自分で吸うだけでなく
ドールの口にもあてがい応急措置をしてもらった気になったこともあります
続きます そんなことを半年以上も続けたでしょうか
その頃からドールに見られてるような気がするようになりました
同じ部屋に居ると常に視線を感じるのです
また、置いていたのはずの場所とは違う場所にたびたび居るようになりました
変だなと思いましたが母が掃除などで動かしたのだろうと考えました
(実際にはあまり触れることはしてなかったそうです)
そんなある日、私は寝苦しさと共に珍しく真夜中に目が覚めてしまいました
横向きで寝ていたのですが、隣で寝ていたはずのドールがいません
あれっ?と思いながら天井の方を向くと すみません
メモしてあったのを誤って消去してしまったので書き直します ヘッドボードの上に腹ばいになったドールが私を覗き込んでいました
床の間接照明の淡い光を受けた彼女は私と目が合うと口をニィっと吊り上げて笑いました
目こそ開閉するものの口は動かないはずのドールが、確かにハッキリと大きく笑いました
まがまがしく邪悪…という言葉自体は知らなかったでしょうが
笑顔なのにひどく恐ろしいものに感じられました
私は大きな悲鳴を上げ泣き叫びました
駆け付けた両親に半狂乱で涙ながらに○○(人形の名前)が○○がと訴えました
両親は怖い夢を見たんだねと抱きしめてくれ、その晩は両親の寝室で眠りました
(私は両親の寝室ではなく自分の部屋で寝ていました)
すみません、書き直すのでまた少し時間がかかります 朝になり、拙い言葉ながらも改めて母に説明しました
元は母の人形だったのに申し訳ないと子供心にも思いつつ
どうしても○○をもう家に置きたくないと涙ながらに訴えました
母は私の気持ちを尊重してくれました
(後年聞いたところ私がドールにのめり込みがちなことを心配していたそうです)
けれど実家へ戻すのも人様に譲るのもためらわれ、人形供養に出すことになりました
(両親は当時の私には空の上のお人形さんたちの国へ連れて行くと説明しました)
供養をしてくれるお寺へは仕事が休みだった父が車で運んでくれることになりました
母と一緒にごめんねとありがとうとさようならを言いながらドールをきれいな箱に納めました
父がちょっと車を見てくるとマンションの駐車場へ行きました
電話がかかってきて母もリビングを出ました
私は部屋に一人になりました
いいえ ドールと二人きりになりました
私は掛けていたソファーの上で固まってしまいました
テーブルの上に乗せられたドールの入った箱からどうしても目を逸らすことができません
手のひらが汗でぐしょ濡れになったことを覚えています
ふとお父さんが事故に遭ってしまうのではないかと不安が胸の中に広がりました
異常なまでの静寂の中、ふいにくぐもった声が聞こえました
「もう少しだったのに」
すみません、あと1レスだけ続きます 記憶はそこで途切れています
目が覚めると私はソファの上で母がかけてくれたブランケットに包まっていました
母も隣でウトウトしていました
父は元気に帰宅していました
今にして思えば全て夢や勘違いで説明がつくような気もします
私が心の中に生み出したイマジナリーフレンドの類だったのかもしれません
けれどもしかしたら…
人形は読んで字の如く人の形をしています
そうしたモノには念がこもりやすいと言います
そんなヒトガタを私が人間として扱ってしまったために自我が生まれてしまったのでは…
或いは全く別の何かが入り込んでしまっていたのでは…
幸いなことに小学校へ上がると仲のいい友達ができました
やがてかわいい妹も生まれ寂しさを感じることもなくなりました
リアルな人形は今でも苦手です
皆様も人形の扱いにはくれぐれもお気をつけ下さい
長々と失礼しました ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています