Oリングを巡っては二つの世界観があって
1つは還元主義的世界観、この世の中はそれぞれが個別に存在する
という、まぁ、多くの人間が無自覚に取り入れている常識。
もう1つは統合的世界観、これは世界は全て繋がっていてワンネス
個を分けるのは認識の違い、という考え方。
どちらかの立場しかないわけで、立場を明確にしないと議論できない。
これは仙道などの超越的神秘行全般に言える。

前者だったらOリングそのものを否定すべきで議論に入って来るべきでない。
問題は後者なのに還元主義的な思考=常識に引きずられて半端な議論しか出来ないこと。
常識を踏まえた上である方向へは徹底して思考出来ることも大切。

それで言うと、Oリングというのは客観的な正解を出すものではなく
取り敢えず個を縛っている「想念」の枠組みを超えて一段階深い所で判断するスキル。
要はそのスキルを使って統合的世界観を深めていくためのもので
そのプロセスであれば出た答えが何であろうと自分にとって正解の1つ。
主体的行動を中心とした世界観では正解は1つではないし、その正解を他人と
分かち合うことは出来ない。

だからOリングの結果を踏まえた上で常識的に判断して良いんだよ。
最善の正解を選べないのも自分にとっては正解の1つ。
それを繰り返すうちに意識だけで判断せずに無意識の働きも受け入れる体制が出来る。
Oリングは統合的世界観を持つ者が自分の無意識的領域との対話の深化に
使うべきで、目先の正解を出すための便利な道具ではない。