まぁ、違う方向から説明してみようか。
我々は二元対立の世界に生きている。
仙道の基盤である陰陽論でいうと、エネルギー原理である陽と空間原理の陰
陰陽で一対なんだが我々は別のモノとして認識している。
それを1つ上の次元から統合した認識が「太極」
内丹というのはエネルギー原理だけを高めたモノではなく
空間原理と融合した陰陽合一「太極」の性質を持つ。

そして誰もが「胎児」の時に「太極」の感覚を体験している。
言語機能やイメージによる情報処理能力を持たないため生命感覚と直接繋がる
生まれてその生命感覚に繋がる体験をした時に
生命感覚をたぐり寄せるための手引きにする、それが原体験。

外界を区別する「焦点」を散らしながら体性感覚に意識を向けると
懐かしいような肯定感を伴なった情感とともに自然などの情景が出てくる。
やがて視覚的にではなく夢を見るような仕組みでイメージが展開する。
後はこのイメージを月輪観のような方法で抽象化していくと丹光まで行く。

内丹法は「胎内回帰」のプロセスでもある、もともと備わっているので
スイッチを入れるだけで良い。