平城天皇退位後の住まいの塀跡か

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20190531/2050002372.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を 

奈良市の平城宮跡で平安時代の天皇、平城天皇が退位したあと、
移り住んだ住まいを囲んでいた外側の塀の跡が新たに見つかりました。
当時の天皇の住居「内裏」は2重の塀に囲まれていて、調査した奈良文化財研究所は、
退位後の住まいも内裏に似せて造らせたとみられるとしています。

平城天皇は、平安京に遷都した桓武天皇の息子で、病で天皇の位を弟に譲ったあと、
以前の都で出生地の平城宮にある「西宮」に住まいを移したとされています。
奈良文化財研究所が4月からこの西宮を発掘調査したところ、南北に一直線に並ぶ柱の跡が10基見つかり、
研究所では、これまでの調査から西宮を2重に囲む塀のうち、外側の塀の跡とみています。

奈良時代の西宮の塀は1重だったことがわかっていて、研究所の桑田訓也主任研究員は、
「平安時代の天皇の住居『内裏』の塀は2重になっていて、平城天皇は退位後、
自分が住んでいた内裏に似せて西宮の塀も2重にしたのではないか」と話しています。
現地説明会は、6月7日開かれます。

05/31 17:05