>>763 の続き

実際には雅子はまったく親王と結婚するという願望を抱かなかったにもかかわらず、運命を決するレセプションの招待客リストに名前を書き加えるよう頼み、彼女はともかくも自らを候補に立てることを検討した。
そういうことで、雅子が無邪気にそのレセプションの本当の目的を怪しまなかったと信じることは難しい。
高貴な家柄ではないことが将来の天皇の花嫁になる妨げになることは必ずしも正しくない。なぜなら美智子皇后さえかつては平民だった。
また、将来の息子の嫁の強情な性格が皇室メンバーにある種の胸騒ぎを呼び起こしたにもかかわらず、彼らのうち誰も親王の幸福に対して表だっては反対しなかった。
第二次世界大戦後に、すでに菊の玉座は皇室の脱神聖化に急速に向かっている。
例えば、今の天皇の配偶者が外国へ≪一人で≫出発する機会があった。あるいは、君主は自分の神性について認識しながらも自らの前立腺癌を公然と認めた。※今の天皇とあるのは即位前に書かれた部分。
日本の皇室について時代遅れの制度で進歩的なアイデアの余地はないというのは許しがたい総括だと言える。

続きます