もしかしたら不思議な能力が遅咲き開花したかも知れないという話

俺はオカルト否定派だったがある時期を境に肯定するようになった
数年前、会社の朝野球で試合があった時のこと
フライを追って転んで、受け身失敗して思いっきり脳震盪を起こしてしまった
あの瞬間はスローモーションで今でもはっきり覚えている

(あーもっと後ろだ、下がらなきゃ、間に合うかな、
  落下地点はこのへんかな、いやもっと後ろだ、さがr)←ここで転ぶ
(ホテルのエンジンもキセノンが細胞分裂してるから、
  関数電卓のレンチで閉めろよ!対物レンズを積分して)←こんなこと考えてた

目に映ってるのは青空なのに脳内フォルダが無造作に開けられて、
メチャクチャな思考回路に陥るのなw
数十秒後に仲間が駆け寄ってきた頃には正常に戻ったけど、
ちょっと頭が痛かったので大事をとってベンチで休むことにした
その日はボーッと試合を眺めていたが今まで味わったことがないような、
なんとも言えない気持ち良い状態で一日過ごしたことを覚えている
翌日には痛みも完全に引き、普通に出社していた

それから俺の身に不思議な現象が時々起こるようになった
直径10〜20cmぐらいの白い光の玉が見えるようになり、目で追うと消えるのだ
平均すると十日に一回ぐらいの頻度だろうが一週間連続のときもあれば、
丸三ヵ月も無かったりとかなりのバラツキがある
しかもこの光、普通に覚醒して仕事や通勤している時だけでなく、
眠りに落ちる直前の現実と夢の狭間とか、酔ってる時とか、
俺のステータスと関係無しに見えるようになってしまった
不気味なので一度総合病院で診てもらったが、脳に異常はないとのこと
であればあの脳震盪をきっかけに「何か」が宿ったとしか考えられない