丹田への集中には凝視する内視法と丹田に耳を澄ます返聴法があって
どれかを使うように普通書かれているが、これは同時に使うのが良いと思う。
内視法は書いてある通りの理解のままなんだが
返聴法というのは実際にやると書いてある通りではない。
結論を言うとこれは命門を緩める方法。
ただ命門だけを緩めようとすると上手く行かないから耳の後ろの首筋から
背中を連動させてヘソ裏の命門を緩める感じにするこれが
「丹田に耳を澄ます」=聴く、ことだと思う。
つまり腹部の緊張と腰背部の弛緩を同時に行う
逆腹式が良いのはそれがやり易いから。

それから筋肉が緊張する所と気が集まる所は一致しない、必ずブレる。
前に腹に力を入れて力の入らないところが丹田だと書いたが
呼吸法で腹部の力の入る所が深くなると丹田もどんどん奥に入って行く。
そして常に気は筋肉的に力の入りにくい所に留まる。
だいたいヘソと尾骨を結んだ線上を奥に移動する。
最初は前三分の一くらいでのちに後ろから三分の一くらいに移動する。
筋肉の緊張感と気感を一致させようとすると逃げる。
筋肉が緊張から弛緩に移ったところに気感が生じる。
丹田の位置は人によって異なるし行によって変わる。