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神の巡り合わせゲマトリアで観察する場合の心得として、ゴッホの描いた「夜のカフェ」
の鑑賞の方法が参考になるかもしれません。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/5e/Vincent_Willem_van_Gogh_076.jpg
「なにが起こるかわからにという夜のカフェの感じを、色彩によって表現したのだ」と
随分奇妙なことを述べています。ゴッホが1888年にフランスのアルルで描いたものです。
この店は「マダム・ジルのカフェ」と呼ばれ、しばしばゴッホはここで
一杯やっていたそうです。また、ゴーギャンともよくこの店で飲んでいたと言われています。
言わば、ゴッホにとっての「行きつけの店」です。
この作品に描かれているカフェの室内は、まるで芝居の舞台を思わせます。
問題となるのは、人間模様ではなく、カフェの室内の色彩です。
まるで何かが押し迫ってくる感じです。ゴッホは黄色に対して視角異常があったらしく、硫黄色(黄色)に敏感に反応したのではないかという説もあり、ゴッホの黄色はすごい迫力があります。
ゴッホはこのカフェで、ある夜、ふと予感を覚えたのでしょう。
それもカフェそのものに対してではなく、ゴッホ自身に対する予感です。絵をよく見ると、
ゴッホの予感はこれではないかと暗示させるものが、
しっかりと描かれているのがわかります。それは≪奥の時計≫です。
この時計が、ゴッホの運命を予告しています。
時計の針は「12時15分」を指しています。