一人暮らしをしている岡田さん(仮名)は2日続けておかしな夢を見た
1日目
岡田さんが風呂に入ろうと扉を開けると
湯気がいつもよりすごく立ち込めていた
まるで濃霧のようで風呂場の中は良く見えない
照明も何故かいつもより暗く見えた
手さぐりで湯船に入ろうと思ったが
すぐになにか気配を感じた
誰かがすでに湯船に浸かっているのだ
「え?誰?」
話しかけるが返事は無い
湯気がうっすらとしてくるにつれ
その人影がなんとなく見えてきた
「ええ!」
なんとその人影は母親だった
県外にいるはずの母親が風呂に入っているのだ
「おふくろ、なんでこんなとこいるんだよ」
と声を掛けたところで目が覚めた
「なんだ 夢か」
2日目
岡田さんは近所にガレージを借りていた
車で通勤しているので
いつものようにガレージまで行き、
ガラガラとシャッターを開けた
そこで岡田さんはギョッとした
助手席に誰かが乗っている
近づいてみると
これまた県外にいるはずの父親だった
「はぁ?」
岡田さんは運転席のドアを開けて
車内に入る
助手席に目をやるともう父親の姿は見えない