十数年前に読んだ少女漫画。作者とタイトルは忘れてしまったが、夏のホラー号とかに掲載されてた

身寄りのない中学生くらいの少女が、父・母・弟の三人家族に引き取られる。はじめのうちは両親は優しく、反抗的な年頃の主人公はいい子を装う
ある日隠れて吸っていたタバコが見つかってしまい、優しかった両親が豹変。罰として食事抜き+屋根裏に閉じ込められてしまう
そんな両親に反して弟は優しく、「お腹空いてると思って」とこっそり飴を持ってきてくれる
主人公が両親に不満はないのかと聞くが、弟は従順で大人しく、彼らに対して遠慮しているようにも見える
中盤はうろ覚えだが、嫌いなものを無理矢理食べさせられたりして主人公は厳しい両親への不満と鬱憤を募らせていく
そしてやってきた「こどもの日」。その家では一日何でも子供の好きなことをしていいというルールがあった

夕食時、主人公は両親への仕返しに腐って蛆が湧いたネズミの死骸を差し出して「食べろ」と命じる。もちろん本気ではなく、普段厳しい両親がしおらしく謝る姿が見たかっただけ
だが二人は何も言わずに死骸を食べ始める。骨が折れ、内臓が滴り、蛆が潰れるおぞましい光景に、弟は思わず嘔吐してしまう
母親がふらふらと立ち上がって掃除しようとするも、弟は蒼白になって「ごめんなさい、ごめんなさい」とひたすら謝る
異様な光景を前に立ち尽くす主人公に向かって、義母が呟く
「いいのよ。だって来週は……母の日だもの」
最後のページは、荒れ狂う暗黒の海に浮かぶ小型のボート、逆さの状態でマストに括り付けられた主人公の首なし死体、その周りをぐるぐると泳ぐサメ、というものだった

読み切りだけど子供心にネズミのシーンとラストのオチが衝撃的だった
ググってもそれらしい漫画がヒットしないので詳細不明なのが悔やまれる