正和は口内に残された金魚について調べるため、観賞魚店に向かう。
店主に尋ねるとこの金魚は程度は低く、エサ用の金魚だと語った。
ちょうどその時に、エサ用の金魚を大型の鑑賞魚に与えた。
金魚は無残に大型魚に食べられていく、、、
正和はふと、死体が発見されたゴミ袋について警察にもういちど訪ねた。
正和の予想通り、死体の下半身は見つからなかったが大型の魚の切り身の
ようなものが見つかっていた。

正和はひらめいた。死体は人間の女性ではなく、下半身が魚の
若い女性の人魚なのではないか?と。
しばらくして若い男Bが自首してきた。

Bは大学生の時、磯で掌サイズの人魚を拾い育てた。成長は早く
すぐに若い女性の大きさになり話もできて歌も歌ってくれるようになった。
Bと人魚は相思相愛になる。だがBは卒業就職し同じ会社の彼女ができた。
結婚もしたい。だかそうなると人魚の存在が邪魔になる。地下室の大型水槽も
いつかはバレてしまうだろう。思いつけたBは人魚の好物の金魚を与え、
喜んで食べている背後から殴りつけて殺しバラバラにしてしまう。
人魚は人ではないので殺人には該当しなく、せいぜい不法投棄程度の
軽い罪でBは処分されることになった。

だがいろいろあって彼女とも結局別れてしまい、
人魚が歌ってくれた歌がいつまでも脳内から消えない・・・
Bは一生、良心の呵責を背負うことになった。