被告はスマホアプリにどっぷりとハマっていて、借金してまでやってしまう状態でした。その借金はどんどん膨れ上がり、最終的には220万までになりました。

「もう返せない」
と人生を悲観した被告は自殺を決意。死ぬ前に「好みの女と性交してから死にたい」と犯行にいたったのです。

今年の2月ごろから車(スバルレガシィ)で好みの女性を物色する毎日。30人近くの女性をストーキングしてタイミングを待ちます。

「踏み切ろうとしたけど、思いとどまってました」
2ヶ月間女性を物色しますが、レイプまではしなかったのです。車には準備のためのアイテムが増えていきました。
布テープ、手袋、折りたたみナイフ、そして撮影機材。
「撮影すれば警察への通報が遅れると思ったから」
そんな身勝手な犯行が行われたのは4月。被告の住む旭川永山のスーパーの駐車場脇の道路でした。

夜10時。被告はアルバイトが終わった17歳の被害者に襲い掛かります。
後ろから羽交い絞めにして、口をふさぎ、車に押し込みます。足が車内に入らなかったのでナイフを見せて腹を2、3発殴りました。

それでも被害者は必死に抵抗し、大きな声をだしました。そして被告は被害者の恐怖にゆがんだ顔をみて犯行をあきらめます。
女性を置いて車で逃走。そのナンバーを記憶した被害者が警察に届け出ました。

犯行後「ひょっとしたらバレないかな?」と思った被告は普通の生活に戻ります。
そして借金のことを母親や交際相手の女性に話し、肩代わりしてもらうことになりました。

私「はっ?ちょっとまって!」
交際相手の女性?
確かに被告はきりっとした顔だちをしていて、テニスなどをがんばっていたらしく付き合っている女性がいてもおかしくはありません。
(・・・・・じゃあ、レイプするなよ)
と傍聴席の私は心の中で突っ込みました。


「あくまで被害者の立場から見てという話ですよ」
という前置きをして裁判長が言いました
「死ぬ死ぬ言ってて、死んで無いじゃん。死にたきゃ勝手に死ねばよかったんじゃない?」

「相手の気持ちを考えることができず、レイプを思いとどまることができなかった。これからどうやって直せるの?」

裁判長の質問に対し被告は
「今回の事件を忘れないで・・・すいません上手くいえません」

といって終了しました。
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