道がないからUターンするしかなかった訳だが、その際鳥居の前を通過する時に鳥居の先の階段の上を見た。
階段の先には霧がかかっていたんだが、階段の上には霧よりも更に濃いヒト型の白い何かがユラユラとたくさん動いていた。
俺「ちょ…見た……?」
先輩「…おい、もう見んなよ。“アレ”階段降りて来てた」
それ以降は俺も先輩も様々な恐怖でパニックになり沈黙。
同じ道なのになぜか帰り道の下り坂に雪や看板は跡形もなくなっていた。

後日談として、次の年の夏にまた先輩と軽に乗り換えて行ってみたらちゃんと◯◯ーラインを通過して隣町に行けた。
やはりあの道は一本道で、あれ以来その鳥居のある場所には今のところ行けていない。
もしあの時車から降りて興味本位で鳥居の先に入っていたらどうなっていたのか、今では分からない。