初めて書き込みます

去年の初夏の頃、寝苦しくて朝4時過ぎに目が覚めました。
ハッキリと覚醒した訳ではなく、ぼーっとしてたら2度寝出来ると思いゴロゴロしていたら、カーテン越しのベランダに「ドスン」とかなり重い物が落ちてくる音がしました。
私が住んでいるのは二階建てアパートの二階です。上には何も無く、向かいには大家の家のトイレの小窓がある程度。端から端まで3、4歩程度の狭いベランダに重い物を投げ入れるのは難しいはず。
泥棒かとも思いました。明るくなってきた外に何かいるなら、カーテン越しに影が見えるはず。しかし影はなく、何も動く様子もありません。
女の一人暮らしですから、起きていることがバレても相手は逃げるどころか襲ってくるかもしれない。すっかり目が覚めた私はベッドの上で息を殺していました。

5分ほどそうしていたでしょうか。
突然ベランダで再度「バンッ」という大きな音がしました。直後屋根から「ドン」と着地したような音。
そして屋根の上を玄関方面に「ダダダダッ」と走る音。
インターホンを「ピンポンピンポン」と2回鳴らす音。
もう生きた心地がしませんでした。

そうして硬直したまま、時間も分からず息を殺していると、外で新聞配達でしょうか、バイクの音がしてきました。すると玄関の外から「バンッ」と音がしました。
それきり音はしなくなり、恐らく「誰か」は去って行きました。

脅威が去ってから冷静になり、警察に通報しようかと思ってから気づいたのです。
ベランダから屋根へは飛び上がったと思しき「バンッ」と着地したと思しき「ドン」という音しかしていません。
何かに掴まった音もせず、狭いベランダでは助走もままなりません。
垂直跳びだけで2メートル以上飛び上がる「誰か」は、果たして普通の泥棒なのでしょうか。