子供の頃にあった虫の知らせ
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
自分が8歳の時に、両親が離婚。
自分は母と母方の家で暮らすことに。 離婚が今イチどういうことが理解できず、
今度いつ(父方の)おばあちゃんに会えるのかと
(母方の)おばあちゃんに聞き、とても怒られた。
あぁもう(父方の)おばあちゃんには会えないんだと
その時、理解した。 それから月日が経ち、高校受験に向けて塾に入った。
夜に外に出られると言うのは、
中学生の自分にとってはとてもワクワクするものだった。 月一くらいのペースで
塾をサボっては、商業施設が固まっている場所に行き、
ゲーセンやらマックで夜遊びを満喫した。 >>4
まあまあ
そんな不審な目で見ないで聞いていってくれ。 離婚前の父方の家と、
その後暮らした母方の家はあまり離れておらず、
自転車で行ける距離だった。
ただ、母方の祖母の反応もあって、
両親の離婚後、そちらには近付くことはなかった。 ある日、いつものように塾に向かう途中、
今日は塾サボろっかなーと思い、いつもの商業施設に向かおうとした。 その商業施設が並んでいる場所と、父方の家はけっこう近い。
何故かその日は、ちょっとだけ父方の家を見に行こうと思った。
家の前を通って、そのまま通り過ぎる。
それだけ。 商業施設の場所へ続く道から右へと曲がり、
父方の家へ向かっていく。
まあまあの田舎道なので、家もまだらで
一定間隔にある街灯しか光源が無い。 まあ、そんな変わってないだろうなとか
もし誰か外に出てたら、反対側を向いて通り過ぎようとか
考えながら自転車をこぐ。 父方の家が見えてきた。
なんだろう、家の門辺りが、やけに明るい。
しばらくしない間に街灯でも立ったのかな。
そして明かりを見ながら、家の前に着く。 それを見た瞬間
全身の血が凍り付いた様な感覚になった。
父方の祖母の名が書かれた
故○○○○儀 葬儀式場と書かれた看板と門燈あった。 あまりのことと恐怖感で頭が真っ白になり、
とにかく全力で自転車を漕いで、その場から離れた。
その日は、なかなか寝付けなかった。 ただそれから、いつもの日常を過ごすうちに
そのことも忘れていき、
都会の大学に進学が決まり、家を離れることとなった。 そして出発の2日前、ふとあの日のことを思い出した。
8歳までしか暮らせなかったが、
それでもそれまで面倒をみてくれたので報告を兼ねて
墓参りにでも行こうと
父方の墓のある寺に向かった。 この辺りは変わらないな
なんて大人になったつもりで思いながら、寺に着いた。
お寺さんに墓の場所を教えてもらい墓を目指す。
すこし前を男性が歩いている。 父だった。
顔を合わせた瞬間、向こうもだが
こちらも心底驚いた。
10年ぶりの再会。
ただ半ばパニックになっていたので
話すことは支離滅裂だったと思う。
父は最初こそ同じように混乱していたが
大学が決まったこと、
今日はその報告にきたことを話すと、
涙目になりながら
うんうん、と自分の話を聞いていた。 そして、ふたりで墓の掃除をして
線香を炊き、花を添えた。
お互い気まずさが抜けないのか
ほとんど無言。 そして手を合わせながら、
おばあちゃんも大分前に亡くなってな
という父。
あの事を話していいものかと悩んだが
結局閉まっておく事にした。 その後、飯でも食うかと誘われ
内心は居心地の悪さを感じていた、
でもそれは父も同じで、
こうして再会したんだからせっかくだと食事に行った。
そうして話しているうちに、お互い緊張が解けてきたのか
話せるようになっていった。
母の事、妹の事、将来の事。 その後、
頑張れよ、元気でね。と交わして別れた。
それから父とは一度も会っていない。
ただ、塾をサボって祖母の葬式を見た事。
その事を思い出し、墓参りに行き、父と再会し
僅かながらも一緒の時間を過ごした事。
オカルトはあまり信じないが
いずれも祖母が自分を呼んだからなのではないかと
今でも思っている。
以上です。 虫の知らせはそういう意味じゃないと思う
でもまぁなんとなくほっこりしたよ 父方実家に何となくだが様子を見に行ってみようと思えたこと、
そしてその日が祖母の通夜だったこと、
それは偶然ではないと思う。
虫の知らせ、、と言えばそれにあたる心の作用だよね。
ともあれいい話だったよ。 シンクロニシティってやつだな
世の中には常識では説明のつかない巡り合わせの力というものがあって
その意味を読み解くことによって本当の世界の真実というものが見えてくる 大学生が書いた文章なのかと思うと怖い
涼しくなったありがとう 「子供の頃にあった虫の知らせ」というか「祖母にまつわる不思議な話」だな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています