俺「(───来るッ!)」
俺「お前ら!その場に伏せろ!!!」
クラスメート「え?」「おいおいどうした」「なに?」ザワザワ
担任「お、俺くん、いきなり何を言って───」
俺「いいからその場に伏せろって言ってんだろッッッ!!!」ガンッ
ざわつきながらも机の下に隠れるクラスメートと担任
その瞬間閃光が頭上を走る
遅れてくる爆発音
教室の上半分が"消えていた"
俺「クソッ、先手を打たれたか…」
言葉を失う教室
ただ一人、俺を除いて…
冬休みの補講があったのは内のクラスだけだったことが幸いし、ぱっと見た限りでは死人は0
俺「っと言う訳だ。先生、ちょっと俺は行かなきゃならねえ」
担任「…ぁぇ…ぉれくん…こま…」
俺「ああ分かってる、4時間目にはちゃんと返ってく…!!」ゾクッ
担任「困るんだ、俺くん」スッ
普段は生徒の機嫌を伺っているだけの担任が、
見せたことの無い苛立ちを顔に浮かべゆっくりと眼鏡を外す。
俺「―――ッ!?」
とっさに距離を取る――踏み込みの間合いを畏れよと本能が告げる。
担任「困るといったんだよ、俺くん」
汗が吹き出す。
瞬間――――