小学生低学年から中2まで、毎年12月になると同じ夢を見た。
真っ暗な自宅、家族誰もいない、怖くて外に出る、夜、静か、誰もいない、黒いマント被って大きな鎌を持った浮遊してる化け物みたいなのが追いかけてくる、転ぶ、鎌を私に振り下ろしてくる

小学4の12月に何度目かのその夢をみた朝に、そう言えば去年も一昨年もみたなと思い出す。1年間、憂鬱。

そして小5の12月のある日にやっぱりまた。
だけど今までと違ってた。夢をみながら、次の展開を想像できた。予想通り、怖い化け物が出てきた。この道を走ったら転んでやられると思ってルートを変えた。けど結局追いつかれてやられた。
目が覚めた。夢の記憶が鮮明に残ってた。また1年間、憂鬱。

6年生の12月のある日、またみた。私は、家の明かりをつけてみた。誰もいなかった。庭に、あの化け物がいた。窓を割って入ってきた。やられた。

中1、家をくまなく調べた。私の寝室に化け物がいた。マントを剥いだ。人だった。だけど、みたことない顔。首を絞められた。初めて違うやられ方をした。

中2、家の明かりをつけて包丁やゴルフクラブで武装した。化け物は現れなかった。朝になる頃に、眠たくなって、眠って、目が覚めた。

続きます