長文投下ごめんね。
この季節になると思い出す、私の唯一不思議な体験。
幽霊とか怖いとかって感じでもないんだけどね……

もう十何年も前、長野県M本市から近い某ヶ原高原での話。

当時の叔母はハイキングや本格的な山登りが趣味の人で、
私はその日も近隣の山を登り、某ヶ原へと抜けるコースを付き合わされていた。

入山して歩くこと数時間
美しい景色や見たことのない鳥、私の天敵である山蛭・・・・・・
一々大騒ぎする私を連れて叔母は順調に山道を進んでいたが、
途中で山道をすれ違った夫婦から「この先は霧が酷い」と助言を受け、
私たちは近くの沢で休憩を兼ねて食事をとることにした。