そこから発覚したのが、実はあの豪邸にはもう一人娘さんが住んでいたこと。
実はマダムには娘が二人いて、その片方は生まれつき重度の障害があったらしくほぼ寝たきりだったらしい。その後、娘さんは施設に引き取られたと聞いた。
しかし娘さんが2人いたこと、そして一緒に住んでいたこと、うちは勿論近所の住民は誰一人知らなかったので本当に驚いた。

しかし、母には思い当たる節があるそうだ。
お隣さんが布団を二枚干していた時があって、「お布団を二枚干してますが、どなたか帰省されてるんですか?」って何気なく挨拶のついでに聞いたところ、いつもは愛想よく穏やかなマダムが急に真顔になり「私の他に誰も家にはいません」とキツイ口調で言った事があったと。
また、たまに唸り声の様なものが聞こえる事もあったそうだが、お隣とはいえなんせ豪邸で敷地も広いのでハッキリとは分からなかったそうだ。

実は知らないだけで、その娘さんや三田市の男性の様な状況にある人はたくさんいるのかもしれない。