インドのクンダリニーヨーガなどでは、クンダリニーが頭に上がったまま降りなくなり、頭頂も開かないため、その凄まじい熱にやられて死んだという人がけっこういるのだ。
著者のあの体験も、高熱にやられているときと、同じ状態と考えると合点がいく。
たしかに熱にやられてボーッととしたときの状態に似ているのだ。
このことから、良い先生に付かないで大周天を行う人は、絶対に急激型から入るものではないと思った。
そういうわけなので、ここでは、時間はかかるが完全な緩慢型大周天のトレーニング法だけを紹介していく
もちろん、緩慢型の大周天が進んでいくうちに自然と衝脈が開き、急激型と同じような上昇が起こることはあるが、これは一向にかまわない。
なぜかといえば、それまでには陽気は意識で十分コントロールできるようになっているし、全身周天を長くやっているおかげで体の経絡がすべて開いているから、強力な陽気がストップさせられる心配もないからだ。