子供の頃の話
親が別居してて母親がやたら田舎に住んでた
年子の弟の俺は幼い時に精神的に不安定になって母親の下に行った
今も、まぁぼんやりした性格だけど生きてて支障はない

小学生の頃の修学旅行で父と兄が住む所に行くので自由時間に会おうと
学校に掛け合ってくれて会えることになった

毎週とはいかないけど、連休があれば来てくれていたので寂しいと思ったことはなかったけど
東京で会うのは初めてで新鮮だった
夜は複雑な気持ちで布団に入った

夢で知らんおじさんに頭を撫でられて慰められた
ツイードのスーツ着たホコリ臭いおじさんで
一人しか見えないんだけど、存在が複数というか大勢いる感じで
声が聞こえるんじゃないんだけど口々にいろいろ励ましてくれて嬉しかった
最後におじさん誰?って聞いたらここにずっと住んでるんだと一言伝わってきたあといなくなって朝が来て目が覚めた

大人になって九段下まで来たら多少変わったものの雰囲気が全く同じで記憶が蘇ったので書いてみた

地震の時に防災頭巾被ってる子供が避難してるのテレビで見た時は思い出さなかった
兄に東京の小学校では防災頭巾を座布団代わりにしてると聞いて羨ましく思ったくらい
あの雰囲気ある建物が保存されると聞いてちょっとホッとしてるんだ