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 米国防総省は3日、アフリカ東部ジブチの米軍基地で米軍機がレーザー照射を受け、パイロット2人が目に軽傷を負ったと発表した。米軍基地に近い中国軍基地からの照射だとしている。米政府は中国政府に対して正式に抗議し、徹底調査を求めたという。

 国防総省のホワイト報道官は記者団に「非常に深刻な事件だ。乗組員に脅威を与える行為だ」と非難した。この数週間で、複数回の照射があったという。中国側による照射だとの具体的な根拠については明らかにしなかったが、同報道官は「確信がある」と説明した。

 これに対し中国国防省は4日、「米国の説明は完全に事実と異なっており、正式なルートで米国側に反論した。中国は一貫して国際法と駐在国の法律を守っており、地域の安全維持に努めている」との談話を発表した。

 ジブチの米軍基地は、アフリカ東部やイエメンなどでの対テロ作戦の拠点になっている。中国は国外で初の軍事基地として2017年に開設した。(ワシントン=杉山正、北京=冨名腰隆)https://www.asahi.com/articles/ASL542PH4L54UHBI006.html