個人的に「目の前に宇宙船が着陸すれば存在を信じざるを得ない」のかもしれない
でもそれは自分自身の体験をどの程度信頼するかで状況は異なる

自分の感覚や記憶を疑いなく盲信すれば異星人の地球来訪を確信するだろう
でも人間の感覚や記憶が実は不確実性を伴う場合があるって事実を知っていればどうだろうか
まずは自分の記憶や感覚を疑いたくなるのが人情だろう

つまりは極々個人的体験ってのはそれすなわちそれだけでは
人によっては事実現実だと確信するには不十分だって事だ

そこでそれを補完してその体験をその人に事実現実だと認識させる為に必要なのが「客観的根拠」だ

個人的体験がその個人にとって経験上は非常識だった場合は
正常性バイアスによってその体験自体に対して否定的な評価を受ける場合があろう

それは現実を否定する危険を孕みつつも自分の誤認や飛躍的認識や盲信
場合によっては狂気を抑制する安全装置でもあり得る