マイケル・ハイザー ペンシルバニア大教授
「なぜ、私が、このこと(ゼカリア・シッチンの著作類)で頭を抱えているのか。
私は、古代の原文が偽の主張を広めるために利用されることを黙って見ているわけにはいかないので。

私は、ゼカリア・シッチンが二ビル、アヌンナキ、創世記の本、ネフィリム、および他の多くのものに関して書いてきたものが、古代世界の本当の資料を基礎にしたものではないと、確信を持ってみなさんに言うことができます。

私は博士号の学位論文を書いている間に、「The Facade」という小説を書いたのですが、そうしたところに、ラジオ番組「Coast to Coast AM」にゲストとして呼ばれました。
この番組の元ホスト、アート・ベルが「ゼカリア・シッチンと、ラジオの生放送でディベートをやってくれるかどうか」と言うので、私は引き受けたのです。
この後、シッチンから好意的なものは返ってきませんでした。

UFOと超常現象に生涯、関心を持つ古代セム言語の学者として、私は、シッチン氏の研究に熱中し、また感激もしていました。
しかし、残念ながら、それは間違っていました。
ゼカリア・シッチンは古代語の学者ではありません。
シッチン氏の書いた本は、学究者の査読を通ったものでもないし、最初の原典の事実に基づいた資料から得られたものでもありませんでした。

シュメール人、アヌンナキ、また古代セム言語について学問的に信任の厚いどんな人も、シッチン氏の業績を評価していないのです。

彼が、シュメール人の粘土板に書かれている文字を、どう翻訳し、どう解釈したかの問題ではないのです。
問題は、シッチン氏のこれらの考えが、どんなくさび形文字の記録を探しても全く存在していないということなのです」