豪州人の記者が書いた東の御息所を特集した本を最近読んだ。10年前出版。
文章のテンションはマイケルブース氏と同様に賛美一色ばかりではなく、東の宮ご夫妻の実際の人間像に迫っていた。
ご夫妻のマイナスなこともちゃんと書いているけど、僕が飲んだから飲まなくていい、みたいな愛あるうまい表現で
描写してましたわw
ご夫妻と実際に会ったことのある外国人のインタビューがあって新鮮でした。
東の宮は籠の中の生活に退屈していて御息所は聡明な人っていうのが外国人の大半の意見、
著者も取材しているうちにそう感じたように、読み手としてもとても厳重な籠の中にいてひどく窮屈な思いをなさっている
印象を受けた。(最近解散した某アイドルとアイドル事務所にも近いかも)
アッパークラス方面から流れてくるうわさ話とも一致してる。
パパラッチはいるけど英国の王子様達はスーパーへ気軽に食材を買いに行っているというのに。
この本が出版された当時、K内庁や某伏魔殿が厳重抗議したり出版社が一部自主削除させられた。
のちに完訳版が出版。私が読んだのはこちら。当初、出版社が黒塗りにした部分を
K内庁の抗議の内容としては、著者は菊の公務を毒にも薬にもならないって描写したのに対し、
菊の一族は戦前からずっとハ○セン病患者を支えてきたといった主旨。
実際は菊のせいで隔離を助長した(隔離政策の手助けをした)っていう批判もある。
でもこういうのには光が当たらない。先日の沖縄訪問時の沖縄サイドの本音のように。
興味深いのは御息所が病になったのがきっかけで、菊の一族のアイドルとしての欺瞞を引き出したことですね。
菊の一族が玉座に座ってないと食べていけないのは藤の一族以外にも多い模様。

将来、ご公務が福島の甲状腺癌の訴えを黙殺するのを助長したってならないといいけど。