小話でいいなら昔オカンから聞いた話を

俺がまだ小学校上がるかどうかくらいの頃のこと
もう何十年も前だ

そんなに裕福な家庭ではなかったので両親は共働き
うちのオカンは有名な健康飲料の配達の仕事してたんだ
まだコンビニとかもそんなにないくらい昔、新聞配達くらいしか人が出歩いてない様な時間に配達に行っていた

契約してる家をカブで回ってたんだが、ある朝ふと途中で子供が出歩いてるのに気付いたそうだ
「こんな時間に出歩いてる子供なんて変わってるな…」
と思ったらしいんだが、まぁ別段声掛けないと行けないわけでもなし
バイク乗って仕事中だしで特にどうこう言うことはなく次の配達先へ〜と向かったらしい

そして何軒か回った後、またその子供が立ってるのを見かけた
いくら配達で細かく止まったりしてたとは言え、子供の足で追い抜かれる程の距離ではないところで

薄気味悪くなったオカンはそれでも仕事投げ出して帰るわけにもいかないから急いで配達終わらせて帰ったとの事

その後、特にまた見かけたという事があったのかは詳しく聞いてないが
大分たって仕事辞めた後でもあれはなんだったんだろうと気になる事があったらしい


まぁ特にオチはないがそんなちょっと薄気味悪い話
長々お目汚しスマソ