ドラえもんの原作の話の一つ
ある時からのび太たちが使っている空地にホームレスが棲み始める
ホームレスは典型的な悪人顔で、のび太たちから毎日20円を徴収していた
おこづかいが足りなくて10円しか持ってこれなかったのび太には「親の財布からくすねて来い」と脅す
この事を相談されたドラえもんは「コーモン錠」という道具を渡す
これは飲んで自分の名前を告げれば思わず相手は平伏してしまうという水戸黄門の印籠をモチーフとした薬
試しにママに使ってみたら効果は抜群で早速のび太はホームレスのところに向かう
金を要求してきたホームレスにのび太が名前を告げると、ホームレスは「えーっ!あなたはのび太さま」と驚愕し大慌てで逃げて行った
しかし逃げながらホームレスは段々と正気を取り戻していき「なんでのび太なんて名前に平伏さなきゃいけないんだ」と考え直す
ホームレスは綿を耳に詰めて「ぶっ殺してやる」とのび太を追い掛け始める
のび太はコーモン錠の効果を使おうと自分の名前を連呼するが耳を塞いでいるホームレスには効かない
のび太は偶然通りかかった警官に助けを求めようとするが、思わず名前を言ってしまったために警官は平伏してしまう
「平伏してないで助けてよ〜」と泣きわめくのび太と、その後ろからニヤニヤと近付いてくるホームレス、という構図で終わり

ドラえもんで最後にのび太が散々な目に遭う展開というとのび太が調子に乗って道具を使って失敗というパターンが多いんだけど
今回ののび太のミスは警官にも効果を発揮させてしまった事くらいでママに少し試した程度で私的な利用なんかは全くしていない
何より全く擁護の仕様もない悪人ホームレスが一回コーモン錠に平伏したくらいで大した懲らしめも受けてないし最後は逆転するというのが後味が悪い