私は根暗だ。
どうしようもない程の根暗だ。
でも、私の彼女は雨雲の切れ間から顔を出した太陽のように明るく、優しさで私の水溜りのような心を暖めてくれる。
いつも私を柔らかく抱き、思い出すのはあの初夏の高揚感。
あの日、君は教えてくれた。
君の本当の気持ちを教えてくれた。
私は彼女の頬を撫でる、光に飢えた月のように。
本当の君を私は知っている。
君も同じ月だと言う事を。
たとえ同じ月だとしても、私は君から離れない。
そう、私は根暗だ。