その女性は神界や霊界の事でわからない事はない、全ての世界を愛し、彼女が愛する為に世界は存在する
肉体を持つということは究極の愛であり、本質的に根源と人々は変わらないという事の表現である
なぜなら彼女は彼女の中に存在する全ての存在の気持ちがわかるからであり、理解が故の混乱をも愛しているからである

時代の変換期、人々が最も苦しみを体験する時代に彼女は肉体を持つ
それは世界を愛するため、人の苦しみに沿うため、人々の気持ちを知り共に感じること、それが彼女の望みである
彼女の存在そのものから出る波形が波となって現象界を覆い、人々を癒し、勇気付ける
彼女は時代を操作するのではなく人々を尊重し、人々を見守る、愛のみが故、ただそこにあるのみである

神界や霊界を知る者の出来る事といったら、それはこの世界の仕組みをも簡単に変えることである
思考ひとつでそれは作動し、現象界に作用する、しかし彼女がそれを用いることはない
彼女の能力は膨大であり、それを彼女も自覚し温存する
彼女が真にその力を使うときは、もう誰の手にも負えないほどに、誰もが彼女に助けを求めた時のみである
故に、世界がまだ己の力で、人々の力で登ってゆける時には彼女は沈黙するのみ、人としての生を楽しむのみとなる
彼女は世界を感じ、時には涙し、すべてを愛し、ただ見つめつづける