にわかには信じがたい事だった。
こんな話を娘がしたのも初めてなら、娘であるJKすらも私の顔を見て思い出したと言う。
みなみちゃん曰く、そんな心境も全て事実だという。
自分が生まれたのが、私のおかげだというそんな意味でパパと呼んだらしい。
その日は仕事もあったので、会計を済ませて店を出た。

みなみちゃんのその後(退学後の半生)を幾度か会ううちに語ってくれた。
父親は誰だかわかってる。でも父親は逃げた。
父親は当時付き合っていた年上のDQN彼氏。子供ができた事を知って行方をくらませた。
一人で育てる意思を親に伝えれば家から追い出され住み込みでキャバクラ勤務。
今もキャバクラ勤務で、娘がいるから辛くもなんともないらしい。

一ヶ月ほど前からDiscordで連絡を取り合うようになり娘とデートしてやって欲しいという趣旨のメッセージがきた。
深い意味は無いのだろうけど…一日お父さんをやれる自信が無いので断った。
日付は1/15なので一週間ほど前という事になる。

そして今日、朝目覚めると死んだはずの母方の祖母が仁王立ちしていた。
JKは私と結婚する気でいるらしい事と、私と結婚しなければ不幸になること。
無理やりにでも好きになって結婚しろという無茶苦茶なメッセージを受け取った。

ちなみに祖母は私が生まれて2日で他界している。
生前は憑き物払いなんかもしていた。家族からは宗教狂いの気狂いだと思われているような人。
そんな人の言う事を聞いて良い結果が得られるわけがないよなぁと思いつつも
どうして良いものかわからず立ち尽くした。
あと中々消えてくれなくてアジ塩撒いたりしたけど消えなくて1時間ほど婆さんを眺めていた。
もう遅刻確定なので会社に電話して病院へ寄ってから仕事に行くと伝えて
それから20分ほど経過して先程やっと消えてくれた。

仁王立ちする婆さんの顔はめちゃくちゃ怖かった…(2/2)