だが、雛人形の場合は言って見れば、女の子の未来を、幸福であるように、幸多かれと祈る訳でしょ。。
これって、言って見れば「人形自体の持つ幸運とか幸福」を人形(ヒトガタ)から人間へと移す行為だよね。
つまり、人間→ヒトガタに穢れを移すパターン。これとは逆にヒトガタ→人間に幸福もある訳だ。
考えて見れば丑の刻参りとかは、ヒトガタ→人間へのパターンだよね。「両方成立」してると。型代(カタシロ)ね。。。。

ならば、犬筥の「雄雌一対で男犬(向かって右)にお守りを入れ・・・」・・護り符とか咒符だよ。
(関係無いけど、犬筥に足が付いたら犬張子(いぬはりこ)と言う江戸時代後期のおもちゃだね(笑))

雛祭り。特に、内裏雛なんかは、言って見れば、
ミニチュアで御所の朝廷とか公家を形をつけて再現すると言う事は、
アレだよな。一般家庭に王族の霊性を引き寄せたいパターンだよな。きわめて咒術的発想だよね(笑)。。。

「ひいな」=小さい。実寸のミニチュアでしょ。
貴族階級の女の子が紙は少ないだろうが藁とかで人形を作ってママゴト遊びで遊んでたのが「ひいな」遊び。
でも、「ひいなあそび」はある時代に宮廷女児男児の間で習慣的に楽しまれていた遊びで、
それ以上の意味は無いだろうね。

それとは別に「上巳の節句」の時に、草や藁で作った人形(ヒトガタ)で体を撫でて、
穢れ移しをしたモノを川に流して厄払いする行事との混成でしょ。
桃の節句= 桃の花=魔除け 桃の酒、桃の葉を入れた風呂。全部、邪気払いだよね。
上巳の節句は中国から伝わった五節句の一つだよね。

日本では、桃の木が邪気払いってのは、日本書紀のいざなみ・いざなぎとか。
八色雷公(やくさのいかずちこう)に追っかけられて、桃の木に身を隠した「いざなぎ」が
八色雷公に桃の実千切って投げたら撃退出来たってやつでしょ。
以後、桃の木=「雷」避ける。→人に災いなすもの→災いを祓う桃の木ってね。
中国の術式では、桃の木=鬼、疫病から身を守る術に使う。だろ(笑)
確か楚の頃の術式では無かったか?古いね。

雛祭りと桃の節句はこう見ると整合性あるよね。

そう言えば、大祓いでもヒトガタってのは身代わりだよね。。。