鬼女ネタで思い出してひさしぶりに
知ったのは去年だけど起こったのは何年も前の実話

ある男が、小説を応募して賞を取った
アニメやゲームの原作も多い大手出版社の賞で、
受賞者は作家デビューが決定だったから、男は新人作家になった
20代後半で2年もかけた労作がむくわれた。
自分の担当編集者になったのが、やり手と評判の人物で、新人作家は幸運だと言われた
担当編集者の評判は新人作家の男もデビュー前からよく知っていた
編集は裏方仕事なのに担当編集者になった男は、異常な出たがり魔で、
インタビュー、イベントに出まくりで社外でも有名だった

担当編集者は男の最初の晴れの舞台になった受賞者インタビューにも割りこんできた
異例だったが、担当編集者と他に担当する先輩作家が一緒にイベントに出ている時のように
新人作家も卑屈に仲良しアピールした
デビュー作は評判も売り上げも悪くなかった
担当編集者は自分が担当した新人なので、自分が出ていたラジオでも宣伝した
2ちゃんでもすぐに話題になった
男は意気込んで第二巻を書いた
自分のデビュー作がアニメやゲームになって大金を手にする日が来るのも遠くないみたいだった