そして終盤。主人公はヒロインの疑いを晴らし、儀式を正常化させることに成功する。
主人公やヒロインやメイドやヒロインの家族が喜びに沸く中、再び主人公兄が現れ再三当主をやめるよう言ってくるものの、今度はヒロインの家族まで貶めだしたため、主人公は兄をぶん殴り撃退する。

これでめでたしめでたし……と思いきや、主人公兄が失踪した理由が後味悪かった。
なんと、父親の女装癖に愛想をつかした母親が三下り半を叩きつけて出て行ってしまったからだった。
(儀式が暴走した原因は別にあって、主人公兄のせいではない)

主人公の足を引っ張る兄貴も兄貴なんだけど、
自分の趣味で家庭崩壊起こしておきながら次期当主である長男のメンタルケアに失敗して家出され、
頼る相手がいないからっていないもの扱いしてきた次男に問題を丸投げして反省の色なく傍観者気取りしていた主人公父が胸糞悪い。

作品は「1巻」って扱いだから巻が続けばフォローが入るか父親が報いを受ける展開もあったかもしれないけど、発売から5年以上音沙汰がないのもアレ。