神と名乗る者や悪魔だと開き直る者の声に耳を傾ける時に
忘れてはならない分岐点があり、<感動や美しさが彼らの目標ではない>ということ。

そこに<利益が生まれるかどうか>というあちら側の目線を
想像してみることで話された内容の真偽を推し量ることが出来ます。

キリスト教世界の霊がいい作品を地上に降ろせたとしても、
神の政権交代が行われてしまうなら、そのあと、キリスト教世界以外の
傑作も地上に多く生まれてしまうということ。

人々が信じてくれるなら、芸術方面でも傑作を作るだろうし、
ずっと疑わずに信じてくれるなら、美しさや感動も思わせてしまえるということ。
しかし、芸術作品を見て美しいと感嘆するだけの立場になっていたいのではなく、
支配者として不信任を言い渡されないかが重要ということ。

いつも美しい光景を思い出して余韻に浸っている訳ではなく、
どの人間を引き抜いてどのように使うかを考えているということ。
ボランティア活動のように無料で親切心を配ることは無い、ということ。