昔住んでた土地での話。
ある日家まで帰る道の脇で、黒い大きな体に、足に蹄のある動物が横たわって死んでいた。
近所の人は狸だと言っていたけれど、狸は足に蹄はない。
顔も見たけれど、狸とは思えなかった。かといって、熊でも猪でもない。
何かわからない不思議な生き物。
あれは何だったのか今も不思議に思う。