グノーシス主義においては、聖書における
「神」と「悪魔」の立場が入れ替わっている。
それは即ち、聖書における「善」と「悪」の
「規範・価値」が逆転・倒立することを意味する。
バベルの搭の記述に則して言えば
それは言葉だけにとどまらず
バラバラになった言葉・民族・宗教・思想・文明・文化・経済・通貨・国家・人種・身分・性別・家族・人間の自他の意識などを統一( =それらの区分区別の廃止=破壊) し
即ち、バベルの搭を建設し
人間が「偽りの神=悪魔=ヤルダバオート」に代わって神の座に就き
「真の神=聖書の悪魔」より与えられた「知恵(理性)」をもって世界を支配することが正しい
という解釈になる。

それは「偽りの神=悪魔=ヤルダバオート」が命じた「古き世界(時代)の秩序」を破壊し
「善」と「悪」の「規範・価値」を逆転し
「新しき世界(時代)の秩序」を作り上げることを意味する。

Wikipediaより