ケンムンは木に宿る妖怪(欧州でいう精霊)
こいつの宿る木を伐ると、復讐に伐った者の家に夜半から石を投げつけてくる
しかも集団(群れ)で……
雨戸にバンバン石が飛んでくるので恨まれた家の住人は堪ったものではない
この投石の音にビックリした隣の家でも、窓から外を見ると姿はないのに石だけが
隣家に向けて飛び交っている
隣から「しっかりしろ」と応援の声をかけると住人は弱々しく「おお」と返事

結局明るくなるまで投石は続き、翌朝神降ろしの婆さんに頼んで詫びを入れ、
伐木した場所にお神酒を捧げてきたそうな