祖父の話を母親から間接的に聞いただけだけども。

祖父は漁師で、ある時、かなり大漁が続いた事があった。
季節外れの魚が一杯獲れて稼ぎまくれそうだったが、
正直船も人も充分ではなく、とにかく人手が足りなかった。
他の漁をやってる仲間にも呼び掛けていたが、その時港で水死体が発見された。
身体は一部欠損していて、色んなものが付着している無惨な状況だったらしい。
そのために身元の確認や事件性を調べようとなって時間が割かれた。
漁師の間でももちろん噂になったが、死体とともにヒトデが大量に見つかったため、
誰かが"その人手は要らんわ"って言ったそうだ。色んな意味で。