怖いとはちょっと違うのですが…スレチだったらごめんなさい。
最近、葬儀場で告別式スタッフのバイトを始めました。
業務は、会場の設営・式のサポート・会場の片付け。

基本的に少人数で回しているので、ひとつの式に社員とバイトの二人しかつかないのもザラ。
そうなると、式前でフロアにはご遺体と自分のふたりっきり(?)で準備をする場合等がよくあるんです。
でも、奇妙な事とか背筋が寒くなるような事とか、正直全く無いんですよ。
本当に綺麗さっぱり無い。

亡くなる、とはこういう事なんだ、としみじみ思いました。
人って、単体だと亡くなった後になにも残せないんです。
どんなに強い恨みつらみを持っていても、亡くなった瞬間にそれも消えるんだなあ、って。
もちろん、親しい友人やご遺族が居て思いや血筋を残せた場合は、繋がっていくなにかもあるでしょう。
でも、生涯独身のままで、家族とも疎遠、友達も居ない…みたいな人もたまにいらっしゃって。
孤独死していたのを、役所がどうにか遠縁の親族を見つけ、憐れんだ親族さん一人きりのお葬式というのもありました。

この「なにも残せない」というのが、自分としてはじんわり怖かった。
その人の生きていた証、それを知る人・思いやる人がほぼ居なければ、じきに消えてしまう。
こんなに恐ろしくて悲しい事は無いんじゃないかと。

長々と失礼しました。