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A曰く、Bとその友達は話をしながらここら辺で店を出ていったそうだ。
Aは内容のあまりの恐ろしさに、後を追って話の続きを聞くことも出来ず、黙って俯いていた。
女友達がトイレから戻ってきて、海鮮丼が来ても、Aは気が気でなかったと言う。
急なテンションのオチ用を不審に思う女友達にもこの話を出来ないまま店を出た。
店の前には、件の港が見える。しかし恐ろしさのあまり直視できず、Aと女友達は寄り道もせず帰宅したという。