茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで、ウランとプルトニウムが入った保管容器から放射性物質が漏れて作業員5人が被曝(ひばく)した事故で、原子力機構は7日
このうちの1人で50代の男性職員の肺から、2万2千ベクレルのプルトニウムが検出されたと発表した。暫定で1年間に1・2シーベルト、50年で12シーベルトの内部被曝をする値で、過去にこれほどの内部被曝をした例は、国内ではないという。原子力機構は「急性の放射線障害が出るほどではない」としている。

体内へ総量36万ベクレルか 原子力機構の作業員被ばく事故
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017060801000684.html
 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の作業員被ばく事故で、
肺から2万2千ベクレルの放射性物質プルトニウムが計測された50代の男性職員について、
機構がこの計測値を基に、男性職員が体内に取り込んだ放射性物質の総量を36万ベクレルと
推計したことが8日、機構への取材で分かった。
 前例のない高レベルの内部被ばくをしており、機構などは、長期的な健康影響につながるか
どうか調べる。
 機構によると、男性職員は、肺で2万2千ベクレルが測定されていることから、放射性物質は
鼻から気管支を経て、血液に入り込み、内臓や骨にも取り込まれた可能性があると推定される。
(共同)