掘り始めて20分くらいでそれの正体が見えてきた
半径3メートル程度の土管のような物が横に伸びていた
しかし表面は出来合いの土管のそれではなく明らかに左官がコテで仕上げた手仕事のものだった

「・・・復旧していいぞ」

監督の指示で埋め戻しを始めたが皆終始無言だった
終了点呼の時に監督が一言

「分かってると思うが今夜見た物は他言無用だからな」

今でも時々思い出すがあれは一体何だったのだろう